【バワ建築】シーマ・マラカヤ寺院(Seema Marakaya Temple)
③【シーマ・マラカヤ寺院(Seema Marakaya Temple)】
1977年、スリランカがJ.R.Jayewardeneさんが率いる新政権を選出した年に、バワ氏はベイラ湖にこのシーマ・マラカヤ寺院を建設しました。
ジェフリー・バワの手掛ける建築はホテルが多く、デザイナーとして知られているため仏教寺院は珍しく、人気の観光スポットになっています。
引用元:トリップアドバイザー
そして実はこの場所も、日本にとってとてもゆかりのある場所なんです。
世界中に大きな衝撃を与えた東日本大震災。多くの被災者が出る大惨事となりました。そんなときにここシーラ・マラカヤ寺院では、日本のために祈りの会を行い被災者への祈りと復興の願いをしてくれていたのです。
その時には寺院の中に日本の国旗が数多く掲げられており、非常に胸が熱くなる光景だったそうです。
そんな素敵な心を持つスリランカの人々の温かさに触れることのできる場所でもあるんですね。日本人として一度は訪れておかなければいけない場所だと思います。
Informationインフォメーション
[アクセス]コロンボフォート駅から101番のバスに乗り、ガンガラーマ寺院(Gangarama Temple)で降りてすぐ。タクシーで3km。
[料金]無料
[Google Map]
参考文献
スリランカに来たら外せない!コロンボの有名寺院めぐり|海外現地オプショナルツアーのタビタツ
【バワ建築】ジャヤワルダナハウス(Jayewardene house)
引用元:The Jayewardene House | Sebastian Posingis
②【ジャヤワルダナハウス(Jayewardene house)】
コロンボの南東約150kmの小さな沿岸の町”ミリッサ(Mirissa)”の北の郊外にひっそりと存在する「レッドクリフ(Red Cliffs)」
この場所はJRさんの故郷でもあります。
1997年、J.R.Jayewardeneさんの孫にあたるPradeep Jayewardene氏がジェフリー・バワ氏に依頼し、10年前火事で失ったバンガローの代わりに、ジャヤワルダナ家のためのプライベート休暇用に設計されたものでした。
1階のオープンサイドにはリビング・ダイニングスペースがあり、東海岸を形成する崖の上からWeligama Bayを見下ろすことができ、リラックスしてインド洋の息を呑むような景色を楽しむことができます。
リビングエリアの上下に3つのベッドルームがあり、スイミングプールと静かなビーチもあります。
バワ氏のキャリアの後半に作られたこの家は1998年に完成し、その優雅さと明快さは、40年にわたり絶え間なく進歩してきたバワ氏の建築家としての集大成と言えるでしょう。
このホテルは宿泊可能で、最大8名まで泊まることができるようです。
料金は高めですが、日本のどこのガイドブックにも載っていない秘境のリゾート宿泊施設!
インド洋を拝みながらベッドソファでリラックし、読書なんていう優雅な一日を過ごしてみてはいかがでしょうか?
今年のGWにここに一緒に泊まってくれる方絶賛募集中です(笑)
8人でシェアしましょう!笑
Informationインフォメーション
[アクセス]ゴールから車で1時間
[料金]ホームページ要確認
予約はこちらから
[Google Map]アドレス:Colombo-Galle Highway, Mirissa, Southern Province
貸し切りで予約可能で、最大8名まで宿泊可。
参考文献
【バワ建築】国会議事堂
①【国会議事堂(National Parliament)】
バワ建築でまず最初に紹介したいのはなんといっても「国会議事堂」です。
スリランカの首都スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテに存在する建築物で、
このブログの最大のテーマであるJ.R.ジャヤワルダナさんと接点のある作品です。
1979年、JRさんは入札で国会議事堂を作る人を呼びかけず、ジェフリー・バワ氏に直々に国会議事堂を設計するように依頼をしたそうです。
バワ氏はJRさんと交流があったと言われており、このやり取りからも2人が大きな信頼関係を築いていたことが想像できます。
この建築が2人をつなぐ象徴的な場所と言えるのではないでしょうか。
また、建設委員会が1972年に発足し、日本の企業(三井建設)が建設を担っており、改修工事も日本企業の協力が進んでいます。
建設資材も日本から多くを輸入したそうです。
「アジアのどの国も親近感をもってもらえるような建物」をコンセプトにバワは設計を担いました。
日本とスリランカをつなぐ重要な場所とも言えるでしょう。
※事前に連絡をすれば内部見学もできます。
引用元:プレジャーハンターの旅日記
Informationインフォメーション
[アクセス]コロンボから車で約15分
[料金]無料(パスポート提示あり)
[Google Map]
参考文献
平成26年9月7日 日本スリランカ・ビジネス・フォーラムにおける安倍総理スピーチ | 平成26年 | 総理の演説・記者会見など | 記者会見 | 首相官邸ホームページ
ジェフリー・バワ
観光客として諸外国を訪れる際、世界遺産は最も一般的で人気な観光地だと思います。
しかし、ここからは個人的にオススメしたい観光地と、このブログの最大のテーマである”JR”さんと関わりのある人物を紹介していきたいと思います。
【ジェフリー・バワとは(Geoffrey Bawa)】
みなさんは「ジェフリー・バワ」という人物をご存知でしょか??
建築に興味を持っている人はもしかしたら知っているかもしれませんね。
20世紀の建築界において、アジア人建築家の中でも最も影響力のある人物の一人で、数多くの作品を残している建築家。
それがジェフリー・バワ氏です。
引用元:*Travel Note*
アジアンリゾートで数多く見られる”アジアならでは”のリゾート建築スタイルの源流を作った人物が、スリランカを代表する天才建築家”ジェフリー・バワ”であることは、実は日本ではまだあまり知られていません。
バワ建築の特徴は、それまで外界と建築内部を塀や壁で仕切り、外敵や厳しい自然から人間を守ることを一つの主目的とした西洋建築に対し、
その地域の建築素材を活用し、屋外と屋内の連続性にこだわった開放的な空間造りをすることで、建築と地域の自然や風土・文化の共存や融合主目的とした建築コンセプトを生み出したことにあります。
このようなバワの建築コンセプトは、多くの建築家とインテリア・デザイナーに大きな影響を与えたとされています。
2003年に享年84歳でその生涯を終えたため、現在はご本人に会うことは不可能ですが、スリランカには、バワの作品が今なお数多く残っており、現在でもその建築物を見に行くことは可能です。
実はバワ氏はJRさんととても強い信頼関係を築いており、今後紹介する彼の作品はJRさんと関係性の強いものがあります。
【ジェフリー・バワ略歴】
1919年7月23日コロンボ生まれ。
イギリス人とムスリムの間に生まれたバーガー(混血)の法律家の父親と、ドイツ・スコットランド・シンハラ人の血を引くバーガーの母親を持つ、エリート一家の次男。
幼少期から旅好きの母親に連れられヨーロッパや中国他アジア諸国を旅する。
父親と同じ法律家を志し、1938年19歳で英国のケンブリッジ大学に留学。
1946年1月、27歳でコロンボに戻り法律家として働くものの、11月セイロンに愛想を尽かし、ペナン・インドネシア・フィリピンを経由して米国・ヨーロッパを周遊。
1948年にイタリアに気に入ったヴィラを見つけ身を落ち着けようとするも、資金面を考慮してコロンボに戻る事を決意。
帰国後、イタリア風の庭園に英国風のカントリーハウスを建てようと、水辺の土地を探し始め、南西海岸に位置するベントータの土地(ルヌガンガ)を購入する。
ルヌガンガに自分が思い描いた庭園と家を建てるため、また他の人々のために家や庭園をデザインする夢を描き建築家になることを志す。
コロンボの都市計画に関わっていた英国の建築家Herbert Henry Reidのアシスタントを経て、1952年秋にケンブリッジへ戻り家庭教師を付けて土木工学と構造設計を学び、1954年5年生のロンドンの建築学校Architectural Association Schoolの3年次へ編入。1957年、38歳で建築家としての資格を得る。
次回のブログでは、彼の残した作品のなかで主な作品、そして「JRさん」「日本」という点で接点のある作品を紹介していきたいと思います!
【世界遺産】スリランカの中央高地
「ピーク・ウェルダーネス保護区」
「ホートン・プレインズ国立公園」
「ナックルズ保護森林」から成る『中央高地』エリアです。
引用元:リオンロイヤル
中央高地は、標高2500m級や1000m級の山地に広がる高原の中に大小の森が点在します。シンハラジャ森林保護区に劣らぬ希少生物の宝庫で、スリランカヒョウなどの絶滅危惧種を含む多くの生き物が原始の暮らしを続けている地です。
ホートン・プレインズ国立公園にはワールドエンド(地の果て)と呼ばれる断崖絶壁があり観光客に人気のトレッキングスポットになっています。柵もなにもない崖の下は、はるか1000mの奈落になっており、そこからの見晴らしはまさに絶景です。
引用元:西遊旅行
ピーク・ウェルダーネス保護区にあるアダムス・ピークは最高点2243mの聖山で、その頂上には直径1.8mの岩があります。そこに空いた穴が足跡に似ていることから、仏教徒には仏足跡、ヒンドゥー教徒にはシヴァ神の足跡、イスラム教徒とキリスト教徒にはアダムの足跡とそれぞれ信じられています。
引用元:DTACスリランカ観光情報局
仏教徒にとっては、この足跡はブッダの左足のもので、右足はタイにあると言われています。
アダムス・ピークという山の名はムスリムとキリスト教徒に由来するものであり、仏教徒は仏足を守護するサマン神の山という意味でサマナラ・カンダと呼ばれています。
いずれにせよ、人間の信心深さと、スリランカが多宗教国家であることを表すエピソードになっています。
豊かな自然と過ごしやすい気候を擁する中央高地は常夏の地上とはまたひと味違ったスリランカを知ることのできる場所であるでしょう。
Informationインフォメーション
・アダムス・ピーク
[アクセス]コロンボから最寄りの町ハットンまで車で約4時間。登山口となるナラタニヤへは車でさらに約1時間。ヌワラエリヤやラトゥナプラからのツアーもでています。
[入場料]無料
・ホートン・プレインズ国立公園
[アクセス]ヌワラエリヤから車で約1.5時間。
[入場料]ワールズエンド:25ドル
[Google Map]
参考文献