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もうひとつのJR

JRにはもうひとつの意味があるのを知ってますか?思わず誰かに伝えたくなる、日本がお世話になったJRさんのお話を紹介していきます。

JRさんのご先祖様〜Part 1 Don Adrian(エイドリアン)編〜

今日はJRさんのご先祖様のお話です。

 

JRさんのご先祖が初めて歴史に登場するのは18世紀頃。セイロンでJRさんの父方の高祖父にあたるドン・エイドリアン(以下エイドリアンさん)が歴史に名を残します。高祖父というとちょっとイメージが湧きにくいと思うので、家系図を載せておきます。

f:id:srilanka-jr-japan:20170305001159p:plain

参照元URL:https://www.wikitree.com/genealogy/Jayewardene-Family-Tree-4

 

右上の赤線で囲われてる人が今回お話しするエイドリアンさんです。もとはインドの商人の地区に祖先を持つ家系だそうで、彼が歴史に登場する18世紀末にはすでにセイロンに帰化していました。

 

さて、本題に入りますがこの人はなにをして歴史に名を残したのでしょうか。

 

一言でいうとオランダ・イギリスによるスリランカ支配の協力者として、です。JRさんはナショナリストで西欧列強の支配には断固反対のようなイメージがあるため、高祖父のエイドリアンさんもそうなのかなと思いきや、実はそうではありませんでした。西欧列強による支配において土着の人の協力は大変重要であり、エイドリアンさんもその役割を担う一人でした。伝記にはこうあります。

”It would seem that the task of the colonizer (植民地開拓者) was eased (楽にする)immeasurably( 計り知れないほど) by the ready availability of such indigenous (土着の) collaborators(協力者)

.....省略.....

Every elite family which can trace(遡る) its history beyond the mid-nineteenth century would have several ancestors who were collaborators of the intruding (〈意見などを〉押しつけるような) western powers(西欧列強) and indeed took pride in(誇りに思う) their role.Don Adrian Jayewardene was a notable(顕著な) example of this category of person.”

(引用:J.R. Jayewardene of Sri Lanka a Political Biography: 1906-1956 part 1 )

(訳:植民地開拓者の仕事はそのようなすでに利用可能な土着の協力者によって計り知れないほど楽になったようだ。19世紀半ばを超えて歴史を遡ることのできるすべてのエリート家庭は押しつけがましい西洋列強の協力者であり、そのことについて誇りを持っていた祖先を幾人か有するだろう。ドン・エイドリアンはこれに分類される人物の顕著な例であった。)

 

軽く皮肉られてる気もします(笑)が、JRさんのルーツや高祖父エイドリアンさんの人物像が大まかに見える一節だと思います。

 

さて、そんなエイドリアンさんですが、具体的にどんなことをしていたのでしょうか。エイドリアンさんの生き様を以下で見ていきましょう。

 

まずはエイドリアンさんが活躍した時代からおさらい。

 

エイドリアンさんが活躍した18世紀末~19世紀半ばは西欧各国が植民地を取り合ってドンパチやっていた頃。日本では徳川幕府による政治が真っ盛りくらいでしょうか。長崎の出島にオランダ商館ができたりオランダに関する蘭学杉田玄白の解体新書がでてくるのが18世紀ごろであり、また19世紀の初頭にはイギリス・アメリカ・ロシアが日本と交易を開始するために江戸幕府にさまざまな要求をしています。これら日本史からも西欧列強の世界進出が見て取れます。インド洋の海上交易に重要な役割を果たし、シナモンの産地であったセイロンはこれら西欧列強の影響を強く受けていました。16世紀から17世紀半ばの150年間はポルトガル、1657年からはオランダ、1796年からはイギリスによって支配されます。

 

エイドリアンさんはオランダからイギリスに支配が転換される時期(1796年)くらいに、intelligence agent、つまりオランダ側スパイとして活動していました。活動のさなか、残念なことに彼はイギリスにつかまってしまいます。この時代、捕まったスパイの命運はお察しでありまして、エイドリアンさんも同様のはずでした。しかしイギリス側がエイドリアンさんの口達者さ、頭の回転のはやさ、そして頑固なまでにオランダ側の情報を漏らさなかった点を評価してこれは有能だということでエイドリアンさんを殺さずに置いておいたそうです。さすがはJRさんの祖先。

 

エイドリアンさんはMudaliyar(=首領職。補足記事あり!)としてイギリスに仕え、最終的には政府機関紙-the govenment Gazzete-に死亡記事と賞賛の言葉が書かれるほどになりました。さすが、JRさんのご先祖さまですね。

 

以上、JRさんのご先祖様〜Part 1 Don Adrian(エイドリアン)編〜でした。

補足記事はこちら。

srilanka-jr-japan.hatenablog.com