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もうひとつのJR

JRにはもうひとつの意味があるのを知ってますか?思わず誰かに伝えたくなる、日本がお世話になったJRさんのお話を紹介していきます。

補足記事:JRさんのご先祖様〜Part 1 Don Adrian(エイドリアン)編〜

エイドリアンさんの仕事の話がでてきたので、ついでにその職務や地位についてちょっとお話ししたいと思います。元記事はこちら。

srilanka-jr-japan.hatenablog.com

 どういう経緯でスパイ活動をしていたのかは不明ですが、エイドリアンさんはオランダ支配時からMudaliyarという地位についていました。首領職のことであり、語源のMudaliはシンハラ人の間で一個またはそれ以上の村落の首領を意味していました。Mudaliyarという言葉はポルトガルに支配されていた時代には「土民兵隊長」、オランダと領有初期のイギリスからは「司法権を持つ行政長官」として理解されていたそうです。ころころと定義が変わってややこしい。


インド同様スリランカにもカースト制度はありましたが、Mudaliyarは必ずしもカースト最上位のGoyigama(シンハラ社会での呼称。タミル社会ではVellala。この時は農民のこと)出身者ではなかったようです。卑賎の出身から通訳として取り立てられ、有力者の娘と結婚した人もいたそう。スリランカでのカーストは結婚の際に強く意識されるものらしいので、カーストを飛び越えたような存在だったのでしょうか。

ややこしいですが、とりあえずMudaliyarであるエイドリアンさんは偉い人であったたみたいです!

 

参考文献:イギリスのシンハラ人土民首領制度に対する政策, (1977) 高畠(北海道大学文学部)
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/33412/1/25(2)_PL1-55.pdf