JRジャヤワルダナさんの物語 〜もうひとつのJR〜

スリランカの元大統領、JRジャヤワルダナ(Junius Richard Jayewardene)さんの幼少期や学生時代、家族の話、仏教へ改宗した話などを知ることができます。現地取材や伝記を翻訳した情報など、日本で最もジャヤワルダナさんの情報を知ることができるサイトを目指しています!

【J.R.ジャヤワルダナ顕彰記念碑建立】 JRさんゆかりの地(明通寺)を訪れてきました。

前回の記事で、日本にあるJRさんとゆかりのある場所を紹介しました。

その内の一つ、東海地方は愛知県愛西市にある「明通寺(みょうつうじ)」を訪れてきましたので、その時の様子をアップしたいと思います。

前回の記事↓↓↓ 

srilanka-jr-japan.hatenablog.com

 

 

明通寺の活動を知ったきっかけは、ネットでJRさんのことを調べていた時でした。

鎌倉や八王子にJRさんを称える石碑や銅像があると分かり、詳細を追っていると明通寺の記事が!

その時の記事はこちら↓↓↓

eejanaikai.exblog.jp

 

日付を見るとなんと2016年の10月。つい最近じゃないですか!

内容を見てみると「ジャヤワルダナ顕彰碑建立記念イベント」と。

これは!!と思い連絡を取ってみることにしました。

 

何度かメールのやり取りをし、名古屋から電車で1時間程度しか掛からないので、翌々日さっそく明通寺にお伺いしてきました。

 

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立派なお寺で、境内に入るとさっそく記念碑が!!!

 

連絡を取り合っていた北條よしこさんに挨拶をし、事情を説明しがてら石碑の前で軽くお話。

思っていたよりとても立派な石碑で、この顕彰記念碑が建った経緯や石碑に込めた想いなども聞かせてくれました。(苦労話などもちらりと)

 

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 ※石碑・誌に記載されている文が読みづらい方はこちらへ

 

 

 

前回の記事でも簡単に紹介しましたが、

2016年10月9日「JRジャヤワルダナ顕彰記念碑建立・除幕式」がここ明通寺で行われました。

顕彰記念碑建立の取り組みは、昨年(2015年)10月から1年間の歳月をかけて進めてきたそうで、明通寺の門徒さんや建立プロジェクトに賛同してくれた100名を超す支援者のおかげで建立を迎えることができたそうです。

 

このイベントはスリランカ現大統領の耳にも入ったらしく、スリランカ大使がご参列したほど。

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また、地元新聞紙中日新聞朝日新聞にも掲載され、クローバーTVでそのイベントの様子が撮影されていました。

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この除幕式を催す前にも、スリランカ人である講師を招待し、事前に講演会を2回開催していたようで、町の人々の理解を深める活動もありました。

そして除幕式と同時進行で、定期開催している「ええじゃないか市&ライブ」という催しも開かれ、当日はとても賑わっていました。(DVDで拝見させてもらえました)

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この記念碑が建立するまで主体的に動いていた北條よしこさん。

今回の訪問で色々お話させてもらいましたが、よしこさんはとても精力的に活動しており、

先に述べた2回の講演会を開くために、京都にまで足を運んで講師を依頼しお招きしたり、建立実行委員会の先導をきったり、

またJRさんについての活動だけでなく、この除幕式と同時におこなわれた「ええじゃないか市」の定期開催や(次回4月9日開催)「てらこや通信」という手書きで作られた通信を発行して町内に配ったり、また世界のハンセン病についても関わっていました。(この辺については割愛させていただきます)

お寺の役割という枠を超えて、不登校気味の町の子どもたちに、お寺を使ってお泊り会を開き、子どもたち同士が気軽に触れ合う場を設けたり、

本当に様々な方面で精力的に活動しておられました。

 

今回の顕彰記念碑が無事建立できたのも、町内の賛同を得られたのも、こういった今までの活動とその想いがあったからこそ成り立ったんだなーと個人的には思います。

 

 

 

記念碑の話に戻りますが、

鎌倉にある石碑の賛同者には、各仏教の会派のトップ、多くの著名文化人、学者などがずらーっと名を連ねているそうです。

しかし、この愛西市に建立された記念碑は無名の庶民が一丸となって実現したもので、そこに大きな意味があるのだと思います。

 

こうした建立記念のイベントが行われる当日まで、多くの人々を巻き込んで賛同してもらい活動してきた中で、おそらくたくさんの学びがあったと思います。

その過程でJRさんについての認知も広がっただろうし、町のみんながそれぞれ主体的に考えるきっかけにもなったと思います。

 

そしてこの顕彰記念碑が建ったことがゴールではなく、スタートであると。

この史実を日本人に浸透させる努力をこれからしていかなくてはならないのかなーと。

 

そんなこともよしこさんとお話させていただき、自分自身の学びの場にもなり、とても有意義な日となりました。

 

 

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記念碑の前でパシャリ。

よしこさん、ありがとうございました! !

(今年10月9日に建立1周年記念イベントを行うそうなので、興味ある方一緒に参加しましょう!)

 

明通寺の北條よしこさんの運営するブログはこちら↓↓↓

eejanaikai.exblog.jp

 

次回の記事は、

JRさんとゆかりのある地で紹介した4ヶ所の内のもう1ヶ所、

八王子にある「雲龍寺」にも足を運んで来たので、紹介したいと想います。

 

【明通寺Map】

 

 

☆ブログ運営者による個人ブログでもJRさんについて書いています☆

裏話も載ってますよー!

tabiburo.com

 

日本にあるJRさんゆかりの地(東日本3箇所、東海1箇所)

ここまでの記事でJRさんがどういう人物か、僕達がこれから何をしようとしているか、お分かり頂けたかと思います。

まだよく分かってないという方は、前回までの記事を見てみて下さい。

 

srilanka-jr-japan.hatenablog.com

 

そんなJRさんのことをこのブログでは様々な切り口で紹介していきますが、

今回の記事では、まずJRさんを少しでも身近な存在として捉えてもらえるように、日本とJRさんの接点という点で紹介していきたいと思います。 

 

 

というのは、実はJRさんとゆかりのある場所が日本にも存在するんです。

日本がこれだけお世話になっているということで、JRさんを称える石碑・銅像を所有する寺が全国に4箇所(東日本に3箇所、東海に1箇所)

紹介していきます。

 

 

東日本、1箇所目【鎌倉の高徳院

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1ヶ所目は、鎌倉にある高徳院

奈良に次ぐ大きさを誇る大仏様が建っていることで有名ですよね。

その大仏様の脇にJ.R.ジャヤワルダナさんについて書かれた石碑があります。

1991年に建てられたこの石碑の裏には、

人はただ愛によってのみ憎しみを越えられる

人は憎しみによっては憎しみを越えられない

と記されています。

 

東日本、2箇所目【八王子の雲龍寺】

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2ヶ所目は、東京・八王子にある雲龍寺。

このお寺の和尚さんは(※今はお亡くなりになっています)お釈迦様の言葉を引き、日本とスリランカの友好の礎を築いた講演に感銘し、雲龍寺境内にJ.R.ジャヤワルダナさんの銅像を建立されました。

これを機縁に、同大統領が国賓として雲龍寺を訪問。以降国際的な交流が続いているそうです。

またJRさんと同様に、終戦後の日本を救ったとされる「マッカーサー」と「蒋介石」の銅像が並んでいます。

日本再建の三大恩人と言われているそうです。

 

東日本、3箇所目【長野の善光寺

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3ヶ所目は長野県にある善光寺

門前にある善光寺ではなく、そこから南に下った場所にある城泉山観音寺という所にあります。別名「善光寺大本願別院」

八王子の雲龍寺の別館になっているそうで、八王子と同様に「J.R.ジャヤワルダナ」「マッカーサー」「蒋介石」の3銅像が建ち並んでいます。

 

東海、1箇所目愛知県愛西市の明通寺】

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4ヶ所目は愛知県愛西市にある明通寺。

ここにごく最近できた石碑があります。

僕達と同じようにJRさんの史実に感銘を受けた人たちが、この明通寺に石碑を建立させ、2016年10月9日「JRジャヤワルダナ顕彰記念碑建立・除幕式」を行いました。

このイベントはスリランカ現大統領の耳にも入ったらしく、なんとスリランカ大使がご参列したほどの事でした。

地元新聞紙中日新聞朝日新聞にも掲載され、クローバーTVでそのイベントの様子が放送されていました。

 

 

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以上、JRさんとゆかりのある地を簡単に紹介しましたが、

内2つ、愛西市の明通寺、八王子の雲龍寺を実際に訪れてきましたので、この2つについては次の記事で詳細を記載していきたいと思います。

 

ということで、次回の記事は愛西市の明通寺を訪れた時の話。

僕達と同じように活動している方たちということで、ぜひ一度お話を伺いたいと思い、連絡を取ってみて実際にこの明通寺を訪れてきました。

とても精力的に活動している方だったので、ぜひご紹介したいと思います。

 

 

そうだ、本を出版しよう!

はい、そこで考えました。

 

本を出版しよう!

 

・JR(Japan Railways)はみんな知ってる。

・けど、JRさん(Junius Richard)は知らない。

・JRさんは世界一の親日家そして世界的には有名な政治家!

・JRさんについて知りたいし、みんなにも知ってほしい。

・けど、JRさんの日本語の情報が少ない。

仏教スリランカとJRさん、そして日本を繋いでいる

・実はスリランカ、観光資源が豊富(JRさんの調査中に発見!)

New York Timesで特集された、訪れるべき観光地、No.1(2010年)

→北海道の8割ほどの大きさなのに世界遺産8個

・そもそもスリランカ楽しそう

 

よし、

・JR

スリランカ

・日本

仏教

 

これをキーワードを主軸に、

JRさんに関する情報を集めて、ブログで紹介してまとめれば、

JRさんに関する日本語で最初の本が書けるなと。

そして、それを絵本にするなど教材にも使えるように加工すれば、

 

教科書に採用学校で習うJRさん、知ってる!

 

の流れになるなと。(安易か?)

まだあまり知られていないけど、知るべき人。JRさん。

 

日本国民の誰もが知ってるJR。

これには、もう一つの意味があるんです!

このジョークを本物にしてみようではありませんか!(笑)

私たち日本人からJRさんへの感謝を込めて。

まずは、本を出版させて頂こうではありませんか!

 

ということで、ここではJRさんに関する楽しい情報を世界から集めて

日本語に訳してみんなに紹介していこうと思います。

おそらく、JRさんをメインテーマにしたサイトや本(予定)は、日本初!

 

JRさんをもっと知りたくなるような、

スリランカにもっと行きたくなるような、

そんな楽しい情報をここでは紹介して行きたいと思います!

 

ちなみに一人でやっている活動ではなく、

この想いに賛同してくれた仲間と共に活動しています!

また、仲間の輪も広がりつつあり、

様々な切り口でJRさんを紹介して行きたいと思います。

 

なお、今後の計画は、ざっくり下記のようになっています!

今年度末:出版

夏の終わり:企画書を書いて出版社に持ち込みor自費出版・電子出版

夏の終わりまでに:日本で一番、JRさんとスリランカ、日本、に関わる情報通になる。

そのために、

GW:スリランカ現地取材。(所縁のある場所、記念館、現地人にアンケート)

随時:

・情報収集(ネット、書籍、新聞など)

・取材(所縁のある場所、日本人にアンケート)

・記事執筆(夏までに1000文字記事を80本=8万文字。文字の少ない本にしたいので、もっと少ないかもしれません。)

 

ちなみに記事は今後、月、水、金に公開予定です!

 

参考書籍はこれ↓この本の情報に加えて、ネットや他の書籍、また実際に取材して得られた情報などを編集して紹介していきます。

J.R. Jayewardene of Sri Lanka a Political Biography: 1906-1956 (J. R. Jayewardene of Sri Lanka Vol. 2)

J.R. Jayewardene of Sri Lanka a Political Biography: 1906-1956 (J. R. Jayewardene of Sri Lanka Vol. 2)

 

 

J R Jayewardene: Volume II

J R Jayewardene: Volume II

 

 

 

世界一の親日家

実はJRさん、すでにお亡くなりになっているのですが、

亡くなった際に角膜の提供をしており、

片方はスリランカに、

そしてもう片方は日本人へ提供されたそうです。

大統領にまでなった人が、母国の人に提供するだけならともかく、

もう片方は日本人へって。

 

母国は被害を受けたのに、日本を許して

日本の自由を主張し、角膜まで提供して。

 

昭和天皇が亡くなった際は、

ご高齢ですでに国の役職を引退しているにも関わらず、

当時のスリランカ大統領に代わってご参列してくれました。

 

また、ご家族で来日した際には、

自分の名前が冠されているJRをみて感激し、

乗車されたそうです。

 

スリランカ人はみんな、JRさんのことを知っているのに、

なんで自分達はJRさんのことを知らないんだろう。

 

そこで、私はJRさんのことをgoogleAmazonで調べてみました。

JRさんやスリランカに関する本についてはまた随時紹介したいと思いますが、

結果、日本語では同じような(これまで紹介したような)情報が多く、

それ以外のJRさんに関する情報が集まっているサイトはないと思う。

そして、伝記的なJRさんをメインテーマにした本もないはず。

(調査不足感は否めないので、もしどこかに情報があれば教えてください!!)



悲しいことに、

自分は未だにJRさんのことを知っている方に、

お会いしたことがありません。

リンカーンの「人民の人民による人民のための」は、学校で習うのに、

なんでJRさんの

憎悪は憎悪によって止まないが、愛によって止む」

は、習わないんだろう。

(元はブッダなので多少似たようなことは聞いたことありますが)

 

でも、おかしくないですか?

ここまで日本のためにしてくれたJRさんの名前くらい知っていてもいいと思う。

 

実を言えば、日本の4分割統治案についてもJRさんが反対する前から、

アメリカなども反対していたそうです。

また、インドはさらなる日本の自由(沖縄の返還)を求めており、

この会議を欠席して翌年、単独で日本と平和条約を結んでいます。

 

それでも名前くらいは知っていてもいいんじゃないんでしょうか?

 

世界一の親日家、JRさん!

 

 

「世界一の親日家」について、引用サイト↓

www.huffingtonpost.jp

 

 

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JRさんは日本を許した!!

皆さんは嫌なことされたことに対して許したことはありますか?

 

自分はあります!

 

と、言いたい所ですが、許した事は些細なことで、

楽しみにしていたアイスを食べられたとか、大体はそんな小さなことです。

みなさんは人にどんな事をされると、許せなくなりますか?

・買ったばかりのiPhoneを地面に落とされる

・車で停車中に後ろから追突される

・自分のことについてあることないこと噂される

・理不尽に責められる

・実家に放火される

 

全て許せたそこのあなた!

あなたは私より他人を許すことができる人です。

ちなみに放火はされたことありません。

 

さて、話はJRさんに戻りますが、

この方は日本に大きな許しを与えてくれました。

 

時は第二次世界大戦中、

日本は当時イギリスの植民地であったセイロン(後のスリランカ)を攻撃したのです。

終戦後、日本は被害を与えた国へ賠償をするわけなんですが、

当然、セイロンにも日本への賠償請求権が与えられました。

だがしかし、当時セイロン代表のJRさんは日本のその行為を許したのです!!

放火なんてかわいいものじゃありません!戦闘機による空爆です!!

戦時中のお話はまた別の記事で詳しく紹介したいと思いますが、

セイロンは、空港、港、鉄道の作業場、石油施設等で大きな被害を受けました。

だがしかし、JRさん、セイロンは日本への賠償請求権を放棄したのです!

さらに当時、アメリカ、イギリス、ソ連、中国によって、

日本を4分割して統治する案も出ていました。

なんとJRさんは日本への賠償請求の放棄のみならず、

この他国に統治されそうな日本の自由を訴えたのです。

日本と同じような小さな島国の代表が世界の列強各国の代表を相手に。

 

そのスピーチの内容を抜粋して紹介したいと思います。

JRさんは仏教の開祖ブッダの言葉を引用し、

 

Hatred ceases not by hatred, but by love.

憎悪は憎悪によって止まないが、愛によって止む

 

そして、

The purpose of the Treaty then is to make Japan free,

この条約の目的は日本を自由にすることだ、と。

 

当時の首相である吉田茂さんはこの演説を聞き、涙し、

「我が国日本は、後世までこの大恩を忘れてはならない」と言葉にしています。

この恩もあり、日本が戦後、正式に外交関係を結んだ最初の国スリランカです。

 

みなさんは、許すことができますか?

 

 

ちなみにスピーチ内容については、

ジャヤワルダナセンターのホームページで視聴・ダウンロードできます。

ホームページ:J.R. Jayewardene Centre

スピーチ全文ダウンロード(PDF):http://jrjc.lk/doc/the_japanese_peace_treaty.pdf

スピーチ音声:


The Japanese Peace Treaty - J.R. Jayewardene (1951 Sep 01)

 

 また、吉田茂さんの言葉はこの本の中でも紹介されています↓

アジア親日の履歴書

アジア親日の履歴書

 

 

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